世界的大流行を見せている新型インフルエンザ。インフルエンザや風邪にかかったとしても軽くすませるためには、十分な栄養をとり、体力をつけることが大切です。そして、いかにして罹らないようにするかについて、気を配ることも必要です。今回は、予防接種以外の感染予防対策の効果についてまとめました。
■マスク
まずまずの効果完全ではないがウイルスを体内への侵入を防ぐことができます。感染者が他の人にうつさない、飛沫の拡散を防止に効果があります。
■手洗い
意外に効果ありインフルエンザのウイルスは手や顔、衣類等にも付着します。手で目をこすったり、鼻をいじったりすることも感染経路の一つですので、帰宅後に石鹸で手や顔を洗うことは、意外と効果的です。
固形石鹸を利用しない!石鹸に新型インフルエンザウイルスが付着していた場合、そこから間接的に後の石鹸の使用者に感染してしまう恐れがあります。固形石鹸を使用するよりもポンプ式の液体石鹸(除菌用)や、ジェル状の除菌液がお勧めです。
■うがい
賛否両論
うがいについては、さまざまな意見があります。今回は、肯定説と否定説を載せてみました。
肯定説:吸い込まれたウイルスは鼻やのどの粘膜に吸着しそこで増殖します。そのため、増殖して気管の奥(または、のどから血液)へ侵入する前にウイルスを洗い流してしまうのが有効です。さらに、一般的に使用されているヨードを含むうがい液は、実験的にもインフルエンザ、SARSを含む多くのウイルスに対する不活化効果が証明されています。実際、小学校でのインフルエンザウイルスの流行に対して、ヨード製剤を用いたうがいの効果が証明されております。また、食塩水によるうがいと比較した場合でも、ヨード製剤のほうが優れていることがわかっています。
否定説:インフルエンザのウイルスは気道の粘膜に取り付くと約20分で細胞の中に取り込まれてしまいます。また、インフルエンザのウイルスはのどの粘膜よりも鼻の粘膜から高頻度に検出されます。20分おきにうがいをすることは現実的とは言えず、また、鼻粘膜はうがいで洗い落とすことができませんので、残念ながらうがいの効果は限られていると思われます。
感想:もし、インフルエンザに対して予防効果が薄いとしても、他の細菌感染を予防したり、花粉など洗い流したりすることを考えると、しないよりした方が良いと思います。
■エタノールを使用したアルコール消毒
手指消毒薬は効果あり!エタノールは約70%程度の濃度が効果的インフルエンザ患者が使用したり接触した出入り口のドアノブやスイッチ、机、電話、電車やバスのつり革、階段の手すりなど身の回りの物を介して人の手に付着し、その手で顔を触ったり目をこすったりする事で感染を起こす可能性があります。これらの事から、インフルエンザウイルスからの接触感染による予防を考えた時に手指の消毒は必要不可欠です。
インフルエンザの表面にはエンベロープという膜があり、このエンベロープが壊されるとウイルスはその機能を失い、感染性がなくなってしまう。水に溶け難く油に溶け易いという性質があるので、エタノールなどのアルコールによって簡単に壊れる事から、接触感染の予防にはアルコール系の手指消毒薬が有効です。
インフルエンザウイルスは熱に弱く、加熱調理で容易に死滅する。インフルエンザウイルスは酸に弱く、胃酸で不活化される可能性が高い。
■空気清浄機や加湿器加湿器
インフルエンザウイルスが冬の低温で乾燥した空気中の方が生存率が上がることが上げられますが、その逆に空気を加湿することにより、ウイルスの生存率が下がることもわかっています。つまり、加湿器を使えば、乾燥性皮膚炎、乾燥性結膜炎、インフルエンザの予防などができるのです。しかし、古い加湿器や手入れのされていない加湿器による加湿器病(一種のアレルギー)もあるので、ご注意を。空気清浄機さまざまな技術で各社しのぎを削っています。機種によって効能もいろいろですので、購入の際には確認しましょう。
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